EAT ME:WEB持ち込みレポ(現在4/7社から返却)

初めて薄い漫画本出した!出張編集部行きたかった!
というわけで以前から気になっていたweb持ち込みを掛け持ちでやってみた。

※ まだ全部帰ってきてないけど、時間がかかるみたいだからもう公開するよ

ウルトラジャンプ

  • メールで原稿データ(20MB以内)を送付→メールにて講評

詳細:
https://ultra.shueisha.co.jp/news/news-2232/

グランドジャンプ

  • 専用Google Formから申し込み
  • 講評は電話・メール・ビデオ通話が選べる
  • 原稿は閲覧できるURLまたはデータをアップロードしたアドレスで送付

詳細:
https://forms.gle/sGRLFyovUR1GcCNC8

GFantasy

  • メールで申し込み
  • 原稿はzip形式にまとめた画像ファイルを添付(8MBまで)
  • 翌日くらいに受領完了メールが来る
  • メールにて講評

詳細(漫画賞の応募方法の後に掲載):
https://magazine.jp.square-enix.com/gfantasy/prize/

講評

  • 内容自体は単品で読める構成になっているが、話の舞台については想像する必要があるのが残念
  • 序盤でニルセンの髪型がガラッと変わるので人によっては同一人物だと判断しにくいかも
    →オールバックを崩すシーンがあるといい
  • 二人の普段の関係性、他人から見ると二人はどういう関係なのか、酔ったリーの「らしくなさ」、を周囲のキャラの反応で補足すると良い

所感

  • 自分で思っていた以上に読者の想像力に頼る部分が多かったと気付いた
  • 『現代ではない舞台設定で、近未来?海外?のラボのようなやや閉鎖的な空間で働く成人男女の集まりなのかな…?』というコメント(まさにその通り)を頂いたが、これは相手が「この漫画を読むのが仕事」である編集者だから察してもらえただけ…ということに注意
  • なんで現代ではないって気付いてもらえたんだろう、備考欄にSFのスピンオフって書いたからかな

ビッグガンガン

  • 専用持ち込みフォームで申し込み
  • 原稿データは住所氏名や作品タイトルなど記入事項をまとめた応募テキストとともにzip形式にまとめ、専用フォームにて送付(200MBまで・印刷所への入稿みたいな感じ)
  • 講評はメール(エクセル形式のファイルが添付)・電話・Teamsが選べる
  • 返却は原則2週間以内

詳細:
https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/appointment/#link01

講評 (※ 「スピンオフ」の旨は言及せず)

  • 二人の感情が近づいていく様子が丁寧かつ煽情的に描かれている
  • キャラクターの好感度は漫画を描くうえで何より重要。引き続き意識すると良い
  • 見せ場(20P目)がやや単調。見せゴマでキャラクターの「抑えきれない思い」を描く

所感

  • コメントが全体的にふわっとしていて正直物足りなさを感じた
  • 文面の日本語が何となく変だったり、推測で内容を補完できない誤字がある…
  • 人手が足りないとか他の業務で時間がないとかそういう事情があるのかな

ゲッサン

  • 専用持ち込みフォームで申し込み
  • 曜日ごとに担当者が変わるので合いそうな方を選ぶと◎
  • 講評はメールまたは電話
  • 申し込みが営業時間内であればその日中に講評を返信、時間外なら申し込んだ曜日の担当者が翌日以降に対応
  • 原稿データは画像のファイル名を「作品タイトル+ナンバリング」でアップロード(投稿サイトみたいな感じ)

詳細:
https://gekkansunday.net/bring-in/

返信は原則「その日中に」とあるが担当の方が出張などで対応できない日もあり、この限りではない模様。ただ、それを考慮しても他の編集部より返信が早いことは変わりないと思う。

講評 (※ 「スピンオフ」の旨は言及せず)

  • 全体のストーリーは起承転結があり良い
  • ニルセンの設定が多すぎて描き切れていない
  • 「読者はこの漫画だけを読んで楽しむ」ので、「察してもらう」要素は絞る
  • そうすることで台詞や行動一つ一つが意味を持ち、読後感が変わる
    (多分「あの意味深な台詞は何だったんだ?」というモヤモヤが残らない、という意味)

所感

  • 「スピンオフです」と伝えずに持ち込んだため、その辺りに関する指摘となった感(とはいえ伝えていても同じ結果になったとは思う)
  • 完全に単体で成立する読み切りを描く機会が今後あるかどうかは分からないが、その際は「どういうことか察してもらう」アイディアは1個に絞ろうと思った
  • 講評は短いけどすごく的確だと思った
  • 曜日ごとに申し込めば5人分のコメントがもらえるので、色々な視点で見てもらえるという意味ではお得かも

COMICポラリス

  • 専用フォームから申し込み
  • 原稿データはweb上で読めるURLまたは任意のファイル共有サービスを使って送付
  • 申し込み直後に自動送信で受領完了のメールが来る
  • 原則3~4週間ほど後にメールで講評?

詳細:
https://comic-polaris.jp/mochikomi/

別冊マーガレット

  • 専用フォームから申し込み
  • 原稿データはzip形式にて送付
  • 受領完了メールはないっぽい
  • 講評はメール・電話・LINE・ビデオ通話が選べる
  • 返却は原則1週間以内

詳細:
https://betsuma.shueisha.co.jp/contribute/webmochikomi.html

講評

  • キャラ作り・コマ割りとコマ数・テキストの長さはOK、専門用語が少なく本編知識がなくても二人の関係性の変化に集中して読める
  • 背景にもっと力を入れると世界観(=本編における特殊な環境のこと)が読者に伝わる
  • 「少女漫画」で行くなら「ときめきシーン」はもっと演出を凝る
    →ページを見開きにするなど、やりすぎくらいが丁度いい
  • 二人の関係性の変化を楽しむのに物足りなさを感じる
    →二人の普段の関係=「ビフォー」を明示する
    例:ニルセンが「指輪を付けている」ことに対して周囲の人間(ケイト・キャロにはどう見えていて⇔リーの反応はどう)の認識を描く
  • 相手のことが「何故好きなのか」が描かれていない
    →何故リーはニルセンのことが好きなのか?後半、ニルセンは何故リーに応じたのか?を描く
  • 上記2つがクリアできていれば初見の読者がニルセンの感情についていけると思う(現状難しい)
  • 「胸が締め付けられる?」のモノローグと表情はとてもよい
  • ニルセンの魅力(意外と可愛いところがある?…とか)を付け足すとより単品で楽しめると思う

所感

  • 炎上しているのを1度ならず見たので怖かったけど杞憂だった
    炎上したのは「デジタル マーガレット」の方だった…風評被害申し訳ない
  • 細かな指摘と改善策がセットで提示されているので「次にどうすればよいか」が考えやすかった
  • 改善策はあくまで回答例で、言われた通りに直すというより自分らしい別解を考えた方がいいのかなと思う
  • 少女漫画の読者は恋愛ものに対する目が肥えているので、生半可な出来では満足されないのかな~と感じた。SFが「刺す場所をきちんと狙う」であれば少女漫画は「しっかり深く刺す」ことが重要
  • 関係性の変化を描くには「ビフォー」の描写が必須(これは本編のような「日常→非日常」を描くときも同じ)

以下は検討したが持ち込みをしなかった2社。

マグコミ

  • メールか郵送で原稿を送付し、メールか電話で講評をもらうことが可能
  • web・対面持ち込みともに、まずは電話で申し込みの予約を行う

詳細:
https://magcomi.com/article/mochikomi

連載作品の系統が自分のと異なること、募集している温度感が分からないため今回は断念。
コミティアの出張編集部で機会があればお願いすることにした。

コミックバンチKai

  • メールで申し込み
  • 講評は電話?にて。申込時に希望日を指定する
  • 原稿データはpdfまたはjpg、zip形式で任意のオンラインストレージサービスにアップロード後、URLをメールに記入

詳細:
https://comicbunch-kai.com/article/entry/mochikomi

講評はテキストではなく通話形式となっており、申し込み時に希望日時を指定する必要があったが先の予定が分からず断念した。こういうのって勢いが大事だから…。