アルファポリスによる添削指導(リメイク前4話=リメイク後3話まで)

STAGE.03/B

2021/4/9投稿:
PDFファイル紛失時に供えて、添削結果を書き写しておきます

≪評価≫ 総合:18 点(25 点中)

画力:4

人物・物・背景・擬音が違和感なく描かれています。

⇒前回の評価以降更新されたSTAGE.4の前編・後編について評価させていただきます。相変わらず人物は安定してきれいに描けており、トーン使いの熟達によっていっそう完成度が上がっています。背景や擬音もしっかりと描けているので、あとは効果線を充実 させ、より迫力や躍動感が出るようにしていきましょう。動きのあるシーンでは、人物を格好良く見せることを追求するあまり、人物の動きがやや不自然な箇所があります(例えば STAGE.4 前編最後のページの走り出すユウは、前のコマまでの体勢から飛躍してお り、少し違和感があります)。もう少しだけ動きの繋がりを意識してキャラクターを動かし、より自然な描写を目指しましょう。

キャラクターカ:4

キャラクターの性格や役割、目的をわかりやすく示すことができています。

⇒各キャラについて役割や性格をしっかり示すことができています。特に主人公につ いては、前回まではあまり明確でなかった目的や行動理念が示されるとともに、感情や 思考もしっかり描かれるようになっています。この調子で主人公を魅力的に描写してい くとともに、今後は他のキャラについてもしっかり性格や目的を掘り下げる機会をつく っていってください。

ストーリーカ:3

ストーリーに目的や伏線を設けることができています。

⇒物語の目指すところが明らかになり、内容を理解しやすくなってきています。伏線 を入れ込むことでストーリーに引きも出せていますが、伏線が回収されないまま次々と 別の謎が増えていくと、読者が混乱してしまうかもしれません。読者が覚えているうち にある程度の伏線は回収していくようにしましょう。また、山場の見せ方が少し弱く、全体的に淡々と話が進んでいるのがもったいなく感じられます。見せ場をあらためて意識し、そこを印象的に見せるためにページ数を割くことで、ストーリーによりいっそうメリハリをつけていきましょう。

構成力:4

コマ割や構図にメリハリをつけることができています。

⇒コマ割・構図にバリエーションがあり、画面に変化をつけることができています。見せ場についてはまだまだ印象的に見せる余地がありますので、さらに大胆に大ゴマを使っていくようにしましょう。また、同じ大きさ・構図のコマを連続させている場面が多い のが少し気になります。変化を際立たせるためにその手法が効果的なケースもあります が、あまり多用しすぎると画面が少し単調になってしまうので注意しましょう。

斬新力:3

斬新な要素を備えていますが、まだインパクトを出しきれていません。

⇒独自の設定や世界観がしっかり練りこまれていて、オリジナリティとなりうる材料は揃っています。しかし、それらをまだ印象的に描けていないため、インパクトが十分とは言えません。この物語独自の技術を駆使して活躍する主人公を描くなど、もっとスト ーリーの中心的な部分で独自の要素を活かし、インパクトを強めていきましょう。

《アドバイス欄》

説明が難しく伝わりづらい場面でも、イメージカットなどを入れることでわかりやすくしようとしているのは評価したいポイントです。ただ、それを踏まえてもやはり文字が多 く、内容をスムーズに理解するのが難しいシーンもあります。文字を極力減らすとともに、その発言に対する他のキャラの反応などを丁寧に描くようにすると、より内容が読者の頭に浸透しやすくなるので活用してみてください。
このたびはご投稿ありがとうございました。次回のご投稿を楽しみにしております。